看護師という仕事から離れてはや数年が過ぎた。
子どもは健やかに育ち、手がかからなくなってきた。
育児に余裕はできたものの、
子どもの塾や習い事で収入はカツカツ。
看護師の資格を活かして働くのが最も効率が良い。
でも流石に夜勤はできないしなぁ。
そんな収入と子育てを両立したいあなたに、
訪問看護師として働く選択肢を考えてみてほしいです。
結論から言うと、
非常勤で訪問看護師になれますし、
応募しているステーションも多いです。
私はとある訪問看護ステーションの管理者をしているのですが、
非常勤で仕事と育児を両立して働くママさんナースが多いです。
訪問看護師をやってみての感想をインタビューしていきます。
1 なぜ非常勤で訪問看護を選んだのか?
Aさんのはなぜ非常勤で訪問看護を選んだのですか?
私はもともと病棟看護師だったのですが、
子どもの出産を期に病院を辞めました。
もともとブラックな病院だったので。
子どもが3歳になった頃、育児に余裕ができ始め、
看護師として復帰したいと思い、病院の求人を調べました。
しかし・・・
しかし?
病院出退社時間の制限があり、子育てとの両立が
難しいと感じました。
求人を眺めていたら、訪問看護は『直行直帰可能』が可能な
所もあるんだと知りました。
最近は直行直帰可能を謳っている
ステーションは多いよね。
訪問看護は分野が違うので不安があったのですが、
実習でも楽しかった経験があって。
思い切って挑戦してみることにしました。
不安があったのに、よく決断しましたね。
転職サイトの方が親切に対応して下さって。
ステーションと掛け合って、見学の場を設けてくれたのが
大きかったです。
あと、自分一人で求人を探すのが結構大変だったので、助かりました。
転職サイトは心強いよね。
あと、訪問看護は給与が比較的高めに設定されている
ところも魅力的でした。
確かにそうかもしれない。
ただ、非常勤の場合は、
『時給』ではなく、『実績給』と表記されていることには
注意が必要だよね。
※実績給とは、1人の利用者に対し○○分サービスを提供したら○○円
・訪問看護は直行直帰が可能な所があり、仕事の育児のバランスをとりやすい。
・非常勤訪問看護は時給ではなく実績給
・求人は転職サイトに登録した方が情報を入手しやすい。
2 非常勤で訪問看護師として働いて感じたメリットとデメリットは?
私の場合、1番メリットと感じたのは、
やっぱり仕事と育児を両立しやすかった
ということです。
医療職で直行直帰が可能な職場って
あまりないもんね。
ただ私はオンコールはどうしても持てません。
子どもが1歳、3歳と小さく、保育園からの呼び出しも
結構あって。。。
小さいお子さんがいるママさんは
オンコールは厳しいよね。
訪問看護ステーションによっては、
非常勤でもオンコール所持できることが条件の場所もあるから
注意が必要だね。
デメリットは、オンコールが持てないと、
正社員の方に迷惑をかけてしまっているのではないか心配です。
迷惑かぁ。
私たちは迷惑をかけられと思ったことはないけど、
詳しく聞かせて欲しいな。
私が担当している利用者さんが、
急変した時はどうしても私ではなく正社員の方が
対応してくれいます。
普段、訪問したことがないのにも関わらず対応して
くださりありがとうございます。
なるほど。そんなに気負わないで欲しいな。
ウチは電子カルテで利用者の情報は誰でも
確認できる体制だし、
A子さんは、それぞれ担当している利用者さんの注意点も
わかりやすくカルテに明記してくれている。
普段から、情報の共有もしてくれているし、
この間A子さんが担当している利用者のオンコール対応した時も、電子カルテを見るだけでスムーズに対応することができたよ。
そう言っていただけてホッとしています。
私も、普段から情報共有はしっかりとするように
心がけているつもりでした。
コミュニケーションは大切だよね。
でも、非常勤の場合、遅く出社して早く退社する場合が多いと思っていて、正社員とコミュニケーションをとる時間はある?
あえて聞くけど。
正社員の皆さんと直接コミュニケーションを取れない
日は多いですね。LINEを活用して情報の共有は行なっていますが
何より、ステーションに帰ってきた時、管理者のしょっちょさんから声をかけてくれるから安心します。
言わせてしまっているようだけど、管理者も常に訪問に出ている
ようじゃ、ステーションの管理はできないからね。
管理者は程よく訪問もするけど、
情報の共有と、代打で訪問できる体制を取れるように心がけています。
保育園から急に呼ばれた時も、
代打で訪問してくださりありがとうございます。
あとデメリットというか難しと感じる場面は、
時間の使い方についてです。
特に状態が落ち着いている利用者さんとかね。
あるあるだね。
訪問看護師になったばかりは、
30分はあっという間に過ぎてしまいますが、
慣れてくると時間が余るんですよね。
話をするんですが、何を話をしたら良いのか
分からなくなります。
特に介入が始まったばかりの利用者さんだとそうなりやすいよね。
人によっては、根掘り葉掘り聞かれるのが嫌だという方もいるし。
利用者 対 看護師というより、
人 対 人 という構造だからね。
コミュニケーション力は求められるよね。
難しいですが、
コミュニケーションで信頼関係ができると
嬉しいです。
信頼関係ができれば、アセスメントに必要な
情報も手に入りやすいですし。
それに頼ってもらえるようになり、看護師として力になれたと
実感できます。
あと、コミュニケーションといえば、
ケアマネージャーやヘルパー、
病院外来看護師、医師と情報をやり取りすることも
多々あるので、本当に大切だと思います。
訪問看護師は一人でやる仕事に思いがちだけど、
一人で完結できる仕事ではないからね。
利用者を支えるチームの一員だからね。
– メリット –
・仕事と育児を両立しやすい。
・看護をしていると実感できる。
– デメリット –
・オンコール所持できない場合、正社員へ負担をかけてしまっているのではないかと気兼ねしてしまう。
→担当している担当者について、常に情報共有しておけば問題はない。
・一人で担当している利用者について、普段の関わり方が正しいのか不安に思ってしまうことがある。
・情報共有や急な休みになった場合、代わりに訪問できる体制が整っているのかは確認した方が良い。
→管理者に相談しやすい環境なのか確認は必要。
3 準備しておくこと
実際に訪問看護師をやってみて、
これからなろうとしている人に向けて、
アドバイスするとしたら?
例えば看護技術とか。
病棟を経験していれば、
ほぼ困らないと思います。
よくある手技といえば
摘便、浣腸ですね。
排便コントロールは本当に多いよね。
更衣、シーツ替え、
おむつ交換、陰部洗浄、入浴介助なども多いですね。
なので、看護技術についてはそこまで心配しなくても
良いと思います。
ブランクがあっても、これらの手技なら
身体が覚えているはずだから大丈夫だよね。
症例とかはどうかな?
ストーマや透析をされている方、
癌末期の方だと痛みの評価やオピオイドの使い方などの
予備知識があると良いと思いました。
あと褥瘡も多いです。
ストーマや透析されている方は結構いるものね。
あと褥瘡に限らず、皮膚処置は本当に多い。
病棟に勤めている時になんとなく触れていた領域も、
訪問看護だともう一歩学んでおく必要があるよね。
何かの領域で、
強みがあると自分にとっては安心につながりますね。
認定看護師の方は、
訪問看護ステーションでかなり活躍できるかも。
・一般的な看護技術があれば概ね安心。
・訪問看護は摘便、浣腸などの排便コントロールが主。
・ストーマ、透析、ペインコントロール、褥瘡について予備知識があるとなお良い。
4 非常勤訪問看護師はおすすめなのか
結論から言うと、私はおすすめだと思います。
そう言ってもらえると、管理者としても嬉しいな。
ただし、訪問看護ステーション選びは
慎重にした方が良いと思います。
と言うと?
知り合いも私と同じ非常勤で訪問看護師を始めたそうなのですが、
正社員の方とコミュニケーションをとる時間が本当になくて。
管理者も常に訪問で忙しく、
馴染めてなくすぐに辞めてしまいました。
それは辛いね。
そのステーションの方々も悪くはないんだけど、
訪問看護業界も看護師不足は否めないからね。
特に管理者は忙しくしてはダメなんだよなぁと
改めて自分い言い直す。
※実際管理者は忙しいんですよ泣
要は忙しいと悟られてはだめ。
いかに余裕を見せるか。だと常に自分に言い聞かせています。
ただ、求人情報を眺めているだけでは、
こういった部分でわかりませんからね。
そうなんだよね。
ウチはステーション内の見学はやっているから、
もっと気軽にきて欲しいと思っているよ。
見学はイメージがしやすいので本当によかったです。
転職サイトの方が見学を交渉してくれたんですよ。
転職サイトに登録することはメリット多いよね。
転職サイトは登録した方が、
納得のいく訪問看護ステーションに転職できる
と思います。
・非常勤の場合、正社員とコミュニケーションをとる時間が多くない可能性がある。
・転職先の職場の雰囲気、管理者の雰囲気は見学しないと分からない。
・転職サイトなら、見学を交渉してくれるかも?!
5 非常勤の求人はどうやって探したのか?
私は転職サイトに3つ登録していました。
おお3つ?!
ちなみにどこの転職サイトに登録したの?
私は
レバウェル
マイナビ
ジョブメドレー
に登録していました。
それぞれ何か違いってあるの?
そもそもなんで3つ?
転職に失敗したくなかったからです。
転職サイトによって、扱っている求人の数が違ったりしますからね。
私の肌感になりますが、
マイナビは企業系の求人が多く、
レバウェルはとにかく求人数が圧倒的に多いです。
ジョブメドレーは自分のペースで求人を探せるのが良いですね。
転職サイトによって特色ってあるよね。
あと、なんと言っても担当者の人柄も大事じゃない?
そうなんですよね。
私は今回どの転職サイトも担当者の方は良い人でしたが、
友人の話を聞くと、○○の担当者は冷たかったと聞きますし。
そこは運ですよね。
そういう意味でも、転職サイトは複数に登録するのがおすすめです。
ちなみに、ジョブメドレーの
自分のペースで求人を探せるって言うのは、
具体的にもう少し聞かせて欲しいな。
普通の転職サイトは、求人を勧めてくれるのは
ありがたいのですが、自分に合っていない求人を
勧められると少し疲れちゃうんですよね。
ジョブメドレーはそういったことがありません。
なるほど。
今回は色々聞かせてくれてありがとう
A子さん。
こちらこそいつもありがとうございます。
・転職サイトの良し悪しは担当者によって決まる部分が多い。よって複数登録すべし。